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PSO2ライフでのできごとや、想いを綴る場所。
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ship:3(ソーン)
ID=雛櫻
キャラ名:十六夜・蓮華
所属チーム:IRIS-イーリス-
メインクラス:ガンナー
一言:自己中です(*'ω'*)
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一人の少女が紡いだ、絆の物語。

勝手にイメージソング=『Our Fighting』:クーナ(喜多村英梨)

vol.1:読みに行く
vol.2:読みに行く
vol.3:読みに行く
vol.4:読みに行く
vol.5:読みに行く
vol.6:読みに行く
vol.7:読みに行く
vol.8:ここ
ALL:まだ

《今回の前書き》
終わる詐欺ですいませんw
いや、次でエピローグも載せて終わりますから(*'ω'*)タブン
ダークビブラスを倒す描写も、初めから決まってまして予定通りに描けました。
申し訳程度の戦闘描写もありますが、ソコはまあ目を瞑って下さい。
特にナックルとか使った事ないんで、PAの動きがサッパリわからないのですw
相変わらずまだ名前なしだし、彼……。
まあでもなんていうか、自分で書いといてなんですが、
今回で見せたイーリス(主人公)の変化が一番好きですね(´ω`*)

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 いまいち実感の沸かないイーリスに、銃弾の残量が空になった弾倉が警告を訴え、機銃が鳴く。その声に、やっと状況を呑み込んだイーリスは引き金から手を放し、ゆっくりと銃座から降りた。
 役目を終えた機銃が、ソケットに収納されていく。ソレでも、まだ実感は薄い。その彼女に確かな証をぶつけたのは――。
「やー、イーリスちゃん。お見事でした!」
 ――プルミエール。
 両手の双機銃をその小さな手の中で器用に回転させながら収納すると、変わらない調子で声を掛ける。無邪気とも取れるその笑顔は、とても今しがた一つの窮地を脱したとは思えない程で。
「――あ、プル……ミエール……さん。ありがとうございました」
「も~。“プル”で良いってば。今のは減点ね」
「そ、そんな……。す、すいません」
 だが、ソレがプルミエールだったからこそ、簡単に受け止められたのだろう。彼女がコレまで作戦の状況を管理・通達していたという事も大きいだろうが、ソレとはもっと別の何か。
 言葉にするには、イーリスには未だ難しい何か。
「ま、いいや。それじゃ、イーリスちゃん。みんなに報せてあげて」
 双機銃から長銃へと装備を切り替えながら、プルミエールが云う。
「――え? な、何を……ですか?」
 イーリスが問うのは無理もない。彼女が理解するには、言葉が足りない。
 そんな自身の非など気にも留めない様子で、プルミエールは答えた。
「そりゃ、爆弾処理完了のお報せだよー」
「わ、私がですか!?」
「もちろん」
「~~~~っ!?」
 プルミエールの云う“勿論”が何をもってそうなのかも解らず、イーリスの疑問は益々肥大する。
 先程まで、こういった伝達役はプルミエールが引き受けるものだと思い込んでいた。
 そもそも、イーリスが使用した銃座の弾倉が空になった時間を逆算しても、あの時点でプルミエールが来なければ、どう考えても間に合ってはいなかった。であるならば、真に讃えるべきはプルミエールであり、役の流し合いなどではなく、単純に報告する権利を持つのも彼女ではないのか。
 その程度は理解できる。だからこそ、ソレでも自分に報告させるだけの理由が在るのか。
 困惑と疑心と焦りが混ざった心境に、僅かな解を求めるように、イーリスはプルミエールの顔を視た。
「――あっ……」
 イーリスが漏らした声は余りに小さく、手が届く範囲での向かい合わせという状況でも、尚も起こる戦闘音に掻き消え、プルミエールには届かなかった。
 求めたものは、得られなかった。しかし、視てしまった。
 尚も笑顔を崩さずに、今は少し首を傾げて自分を見やるプルミエール。その額に光る汗を。
 それだけではない。よくよく観れば、肩で呼吸をするのを誤魔化すように、乱れる呼吸を無理矢理に呑み込んでいる。
 ふと、思い返してみる。
 彼女は何処に位置取っていたか。彼女は、いつ自分の処へ向かう判断を下したのか。
 イーリスは、イカロスが援護に向かおうとしていた事実を知らない。故に、ソレを材料に入れない思考となる。
 イカロスとプルミエールは、そもそもの位置取りが別であり、武器故に後方援護を担っていたとはいえ、ダークビブラスと対峙していた彼女は、イカロスよりも遠い位置にいた。身軽さでプルミエールの方が走る速度が速いと仮定しても、そう差のあるものではなく、簡単に埋められはしない距離の差を有していた。
 言い換えれば、イカロスが援護に向かえなくなったという事実を識り、その後から動いたのであれば、絶対にあのタイミングでは駆け付けられないという事。イーリスが耳にしたボムの存在を報せる通信。アレとほぼ同時に動いていなければ、成り立たなかった条件だ。
 尤も、ソレがイーリスの為であるかは定かではない。イーリスの力では対処できないという判断からに因るものかもしれない。
「な、なんて伝えれば……いいんでしょう?」
 けれど、こうしてプルミエールが目の前にいる事実が全て。理由の対象が何であろうと、全力で援護に向かってきてくれた少女に、イーリスは応えたくなった。
「――そうだねー。“爆弾処理無事に完了!”……とかでいいんじゃないかな」
「わ、わかりました。で、では……」
 作戦用の通信に向けて、イーリスがついに声を出す意を決する。ほんの少し前、メリッタに対して割り込んだ時には無かった、途轍もない緊張。
 当然だ。あの時は無我夢中だった。しかし、現在は違う。自分の意志を確と持って、仲間全員に言葉を届けなければならない。この作戦に身を投じて、もう何度目になるのか知れない初経験。
 そんなイーリスから発せられた、プルミエールの助言をそのまま引用した言葉は――。
「――ば、爆弾処理、無事に完了ひまひた!」
 ――噛まれた。
 沈黙……というよりも、静寂。まるで空気を読んだかのような無音が響く。とはいえ、時間にすればほんの数瞬だった。
 イーリスが自身の失敗を自覚するその前に、音は還ってきた。
「――了解!」
「御意」
「了解よ」
「見事だ」
「……ふんっ」
 多種多様の声。統一こそされはしなかったが、ソレは正しく応え。作戦に参加している人数からすれば数は足りないが、イーリスが行った行動に対する、確かな応えだ。
 そう理解した瞬間、イーリスは自身の頬が火照るのを識った。先程の、報せを噛んだという失敗に因る羞恥からではない。
 嬉しかった。自分に対して何かしらの応えがあるという、考えてみれば当然とも言えるそんな事象が、唯嬉しかった。
 しかし、現実はその感動に浸る事を彼女に許さない。
「――プル、早く戻ってこい」
「~~~~あー、はいはい」
 ギルの通信が入る。
 そう、今は未だ作戦の最中であり、プルミエールは現在持ち場を離れている状態にある。後方援護という役を担い、彼女のグループは巨大ダーカーの応対に当たっている。ソコから抜けているという現状は、残っている者の負担を増す事を意味する。
「まったく、ギルはホントせっかちだねー」
 ぶつくさと文句を零しながらも、プルミエールはしっかりと長銃を携えてリロードを行う。少女らしい外見や言葉遣いと態度に反して、こういった行動には抜け目が無い。
 イーリスは、その仕草一連に素直に感心すら覚えた。
「さてと。じゃあ、わたしは戻るね。――大丈夫?」
 リロードを終え、背中を向けると同時にプルミエールが問う。
 何に対してなのか。またも言葉が足りない。けれどイーリスは、躊躇なく頷いてみせた。
「うん。すんごいの……出せるんでしょ?」
「――うんうん! もう少しだから、お願いね!」
 二人が、同じ表情を浮かべて応え合う。齢相応の少女が、互いにそうし合うかのような笑顔。凡そ、場には不釣り合いな条件が、よりソレを映えさせた。
 芽生えたものが在った。握ったもの、握られたものが在った。すぐにでも確かめて浸りたい衝動が無いわけではない。
 今は、その時ではない。ただ、それだけの事。
 だからイーリスは、プルミエールの背を眼で追う事もせず、再び戦場を駆け始めた――。


* * *


 各々の位置で、戦いは尚も展開されていた。
 東の青拠点では、三人ながらもユノがテクニックを駆使し敵の動きを止め、銃剣使いの青年と両剣を操る女性が、エネルギーの重鎮が完了したバリアを織り交ぜながら、貼り付いた敵に対応する。
 ユノの広範囲に亘るテクニックでの補助と指揮に依り、東方面は多少のダメージを負いながらも、確実に迫りくる敵を減らしていく。
 中央ではイカロスが中心と成り、見事に敵を殲滅させていた。
 器用に大剣の上に乗ったかと思いきや、サーファー宛らの動きでゴルドラーダに突撃し、翻弄する。かと思えば、まるで剣閃で弧を描いての上昇しながら斬り付け。ソコから更に縦の回転により威力を増加させた叩き付けへと繋げる。
 俊敏さこそ譲るものの、ギルやカイトに引けを取らない華麗な動きを見せる鬼神の如き鳥が、中央を守護していた。
「――脚、お願い!」
「応よ」
 そしてダークビブラスと対峙する四名は、見事にその巨体の動きを封じていた。
 プルミエールが脚に放ったウィークバレットに合わせ、装束の男が連打を加える。躰を振り子のように八の字を描き、腰の入った充分なパンチを五発。そして体重移動や遠心力をそのまま流れに乗せて、渾身の裏拳を叩き込む。
 刹那、鳴き声すら上げる間もなくダークビブラスがその躰を地に伏せる。ダークラグネ同様、自らの巨体を支える脚が限界を訴えたのだ。
 その姿が“王”を象徴するダークビブラスはソレを否定するように、直ちに態勢を戻そうとした。
 しかし――。
「逃がさん!」
 羽を広げ、空へと立とうとしたところへ、ギルとカイトが強襲する。
 右翼側から、カイトは正に一瞬とも言える速さで距離を詰めると、ソコから連続で斬り掛かった。その剣撃が七つを数えると同時に、納刀。間髪入れずに抜かれた剣閃は×の字を描いた。
 対してギルも左翼側から同様に、空中からその距離を一気に詰めたかと思うと、まるで羽を剥ぐかのような勢いでの斬り上げを放つ。そして、狙い通りかその浮き上がった羽に向かって連撃を繰り出した。躰全体を使ったその動きの一連は正に舞。先程プルミエールが双機銃を手にした際に見せたものとはまた異質の、激しくも神速で成される剣舞。
 二人の剣閃が納まったその時、ダークビブラスの両羽根が宙を舞い剥がれ落ちた。
 刹那、“王”が啼いた。
 度重なる攻撃に因る痛みにか。それとも、羽を捥がれたという屈辱故か。どちらにせよ、ダークビブラスは動きを止め、攻撃の手すらも止めた。ソレでも、倒れたわけではない。滅したわけではない。
 存命を訴える“王”の嘶きを通信が遮ったのは、そう間も無い事だった。
『フォトン粒子砲使用可能な分のエネルギーがチャージされました! 各所のソケットから計十二機を呼び出せます。あの巨大ダーカーを撃ち抜いちゃって下さい!!』
 声の主はメリッタ。彼女が伝えたのは、アークスが用意でき得る最高峰の兵器。通信を耳にした後方で拠点の防衛に当たっていた者達が、散り散りにソケットへと足を向ける。
 拠点に取り巻いていたゴルドラーダの姿は、最早無い。
「~~~~あー! それ、わたしが云いたかったのにー!!」
『わ、私だってたまにはオペレーターらしく決めたいんですよ!』
「なにをー!?」
 一気に高まった緊張感を崩そうとでもいう風な、プルミエールとメリッタのやり取りが行われる。しかし、ソレに気を取られるものは誰もいなかった。
 各自が順次にフォトン粒子砲を呼び出していく。その数が六つを数えた時、イカロスが声を上げた。
「イーリス、聞いての通りだ。もうエネルギーを集める必要はない。お前も粒子砲を構えろ」
「――え……は、はいっ!」
 西側へと向かったイカロスが、メリッタの通信を受けて立ち止まっていたイーリスに言葉を掛ける。
 云い終えるよりも先にソケットに接触していたイカロスは、一足先に粒子砲の銃座へと乗り込んでいく。ソレに続くようにイーリスが向かった最寄りのソケットは、奇しくも先程ビブラスの爆弾を処理する際に機銃を使った処だった。
 唯ソレだけ。意味の無い偶然だ。当のイーリスも、何かを想い浮かべたのはほんの一瞬に過ぎない。
 そうして、イーリスもフォトン粒子砲を呼び出した事により、その数は計八機。ダークビブラスと対峙している四名を除き、全員がその銃口をビブラスに向ける。
「照射準備が終わるわ。早くソコから離れて!」
 ユノが呼び掛ける。
 言葉通り、最後に呼び出したイーリスの粒子砲も、照射のチャージを終えた。あとはもう撃つだけだ。恐らくコレで終わるのだと、イーリスも無意識に実感していた。
 ユノの声に応じ、ギル達四人が巻き込まれないようにダークビブラスから離れていく。
「おっまけー!」
 粒子砲の射線上から退避する際に、プルミエールがダークビブラスの頭部にウィークバレットを放つ。
“王”の頭部に貼り付いた赤い印は、アークス達にとって照準と成った。
「――撃てえええぇぇっ!」
 自分達の退避が完了したのと同時に、ギルが声を上げる。
 刹那、大気を揺るがす程の轟音が鳴り響く。その正体は、粒子砲から放たれた凄まじいエネルギー。銃座に腰掛けている、撃った当のアークス達でさえ、その反動に態勢を崩され掛ける程だ。
 フォトンが凝縮されたエネルギー波が、大気を貫き、そして照準としていたダークビブラスを貫いた。多方から発せられた“五つ”のエネルギー波は、それぞれ交差するように流れていく。
 時間にすれば十秒にも満たない、短い時間。
「う……くっ……」
 ソレでも、反動に耐えながらもイーリスは確と視た。
 放たれたエネルギー波が、“標的”を捉える瞬間を。撃たれた“王”が、その威力に耐え切れずに崩れ、倒れていく一部始終を。
 轟音が止むと同時に、粒子砲から放たれたエネルギー波の軌跡も消えた。直後、少し緩やかな地響きが伝う。
 その正体は、ダークビブラス。
 啼き声を上げる事もなく、最早原形を留めない躰が足下から崩れていく。そうして間も無く、“王”は戦場から姿を消した。
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