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PSO2ライフでのできごとや、想いを綴る場所。
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ship:3(ソーン)
ID=雛櫻
キャラ名:十六夜・蓮華
所属チーム:IRIS-イーリス-
メインクラス:ガンナー
一言:自己中です(*'ω'*)
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一人の少女が紡いだ、絆の物語。

vol.1:読みに行く
vol.2:読みに行く
vol.3:読みに行く
vol.4:読みに行く
vol.5:ここ
ALL:まだ

勝手にイメージソング:『Our Fighting』:クーナ(喜多村英梨)

《今回の前書き》
いや、ちょっと間が空きましたね。うん、まあそれは置いといて(*´ω`*)
なんというかね、結晶エネルギーを拾うのはいいとしても、
どうやってエネルギーとして還元するのか。この表現方法がサッパリ出てこなくて(´・ω・`)
一番初めに浮かび最後まで残したのが、「取得者のフォトンと共鳴させる」だったのですが、
単に「フォトン万能説」を利用しただけだなあと思い、私の考え得る中で最も現実的である
今回の案を採用しました。一応、オリジナル?
あと、今回の展開は既にwave4に入ってますが、グワナーダがここで出てくるのは
ミスではなくワザとです。コレは完全にプロット通りの展開で、
豆粒ほどのオリジナル要素を出してみたかっただけですw
新キャラではないですが、名前を出したキャラも出てきたのに、
なんかキャラ立ってる(?)のに名前貰えてないのもいたりと、
筆者のいい加減さが判る作品です(´-ω-`)

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 だが、無情にもソレを一蹴される。
 光の柱は、瞬く間に消えていった。発生から数えて、十秒弱といったところか。短い。効果に対しての代償なのかもしれないが、押し寄せてくるダーカーの数と比べれば、対抗するにはあまりにも短い時間だ。
 期待をするなれば、連続しての起動。
「ーーっ」
 再度端末を操作したイーリスの表情が曇る。
 端末に表示された『Recharge』の文字。甘かった。眼が捉える現実の厳しさを、無機質な機械に思い知らされた。
「ボサッとするな、イーリス! すぐに敵も動き出すぞ」
 その彼女に喝を入れる声が届く。
 一つ大きく体を震わせて顔を上げてイーリスが視たのは、前線から下がってきたイカロスとロングコートの青年。そして装束の男を含めた三人が、動きを止めていたダーカーを殲滅する光景。その視界の先端に、先程までの数を数えるダーカーは見えない。
 ーーたった二人で、あの数を掃討し下がってきたのか? この短時間で?
 生じた疑問。自身の戦力と比べる事ができないその解は、第三者の声によって告げられた。
『敵の反応が0時ーー紫拠点方向に集約! 集中攻撃に切り替わります!!』
 声の主はメリッタ。その不釣り合いな声色からでも窺えるほど、不安を含んでいるのが解った。
 視線を言葉の方へ向けると、次々と一ヶ所に集まるダーカーの様子が映る。ソレが正に一斉に向かってくるのだと理解した瞬間、イーリスは更に恐怖を深めた。
 もう何度目になるのか。作戦が始まって、幾度の恐怖を負った。驚愕し、落胆し、挫折をしかねない絶望を、尚も抱こうとしている。視界の切れ間に居るアークスの姿が、よりソレを際立てる。
 応戦するには、大き過ぎる数の差。経験の浅い彼女にとって、最早未知の世界だった。
 故に、誤算が生まれた。
「ーーメリッタさん!」
『は、はい!?』
 イーリスが声を上げる。
 通信に割り込む形となった事で、不意を衝かれたメリッタが、声を裏返して反応を示す。そんな彼女に構う素振りも無く、イーリスは続けた。
「支援兵装の重鎮時間を減らす方法は無いんですか?」
『え……えと、周囲に落ちてる正結晶を使えば……』
「正結晶ーー」
 聞くや否や、落ち着きの見えない素振りで周囲を見渡すイーリス。そして、拠点の近辺でポツリと輝きを放つ一つの結晶を眼にする。
『この辺りはフォトンが活発でそれによっーー』
「コレをどうすればいいんですか!?」
 その足で駆け付けた彼女の小さな手には、納まり切れずに存在を象徴する結晶が、輝きを放ちながら握られていた。
『~~~~はう!? えと、所定位置に設置されてるソケットを通じて、各拠点にエネルギーが振り分けられるようになっーー』
「ソケット?」
『は、はいー。六角形の防衛ソケットです。今ならソコから銃座型の支援兵装も呼び出せーー』
「ありがとうございます!」
 メリッタの言葉を最後まで聞く事をせず、イーリスは一方的に通信から外れた。そして同時に、最寄りのソケットに向けて駆け出す。
「ここね」
 ソケットに辿り着いたイーリスがその中心部にあるコンソール部に触れると、回収装置が現れた。今までに見たソレよりも小さな装置は、恐らくはこの結晶専用の物だろう。
 どういう原理でこの後エネルギーに替えられるのか。考えたところで判る筈もなければ、そうする必要は無いのだと、無意識の内に彼女は理解した。
 そして、直ぐに駆け出す。西ーー自身が初めに身を置いた、現在は敵が確認できない拠点方面で、近辺の結晶へと向かって。
 コレが、イーリスに生じた誤算の結果。
 理解し難い……というよりも、最早理解ができない程の状況と心境。だからこそ彼女は、絶え間無く襲い来る恐怖を理解するのを止め、代わりの思考に移る事ができた。
 現在、自分が何をできるのか。何ならできるのか。
 全員の戦いぶりを眼にしたわけではないが、戦闘方面では最も劣ると自評し、違う方面へと思考を巡らせた。そして辿り着いたのが、支援兵装。効果は先程、直で眼にして理解した。アレを活用できれば、この集中攻撃にも耐え切れるのではないか。
 イーリスという少女を形成し、コレまでを培ってきた性格が、恐怖に屈する事を避けたが故の結論。経験の浅い事実が功を指し、彼女を予想外の方向へと導いたのだ。
「ーーふんっ」
 そんな中、中央拠点の少し前面に位置取った装束の男が、鼻を鳴らした。
 メリッタからの通信に割り込んだ事で、二人の会話は他の者にも流れており、その当人に目を向ける事は、半ば必然だろう。事実、通信を耳にした時は、反射的に全員がそうした。
「ーー敵、くるぞ! 各自全力を示せ!!」
 声の主はギル。尚も周囲を鼓舞するように声を上げる。だが、その言葉には確かに、イーリスの姿を眼にした影響が在った。
 ギルのその言葉に応えた者。つまりは、彼が声を上げる直前まで、イーリスを見ていた者達。
 【ルシエル】の四名に、イカロス。
「っしゃあああ!!」
 そしてーー尚も乱暴な声を上げて敵を迎え撃つ、装束の男。
 一人戦闘から離れた場所で、一人懸命に駆けるイーリスの姿が、彼女の知らないところで。けれど確かに、周囲を昂揚させたーー。


* * *


「ーーバリア、エネルギー溜まったよ!」
 プルミエールの声と伴に、東方角の緑拠点に二度目のバリアが展開される。
 大群で押し寄せる一ヶ所への集中攻撃は、中央拠点だけに留まらなかった。現在同様に二度目のバリアを展開し終えた直後、ダーカーの動きが変化。一斉に東へと矛先を変えたのだ。
 たった十一人で対応できる数ではなく、しかもやはり“敵(アークス)”に構わずに拠点へと突き進む。そんな襲撃は、当然の如く拠点へと届き得ていた。
 その守備を支えているのが、支援兵装。イーリスが拾い集める結晶のエネルギーは確と還元されており、支援兵装の重鎮時間を早めた。
 戦闘とは離れたところで、彼女は作戦に貢献しているのだ。
「~~~~っ!? イーリスちゃん、早くそこから離れてこっちにーー」
 作戦用の通信を使ってイーリスに言葉を送ったのは、プルミエール。距離が開き過ぎて、当然ながら互いの肉声は届き得ないが故にだ。
 しかし、仲間は当然として敵さえも距離を置いている戦闘から離れた状況へ、通信を使っての退避を促す言葉。
 ソレはつまり、急を要するという事に他ならない。
「ーーえ?」
『お、大型の敵性反応! 出現位置はーー西! 青拠点前方です!!』
「~~~~っわぁ!?」
 イーリスがプルミエールからの言葉を理解する前に、今度はメリッタが二人の通信に割り込んで声を上げた。
 そしてその直後、ソレは見えないところからイーリスに襲い掛かった。
 ディカーダやプレディカーダの空間転移に依る出現ではない。いや、それと同類とも呼べるものなのかは定かではないが、此度の襲撃はイーリスの視界に映る事なく、そして背後でもなく下からに依るものだった。
 恐らくは進行方向を予測しての攻撃(もの)だったのだろう。プルミエールとメリッタの通信により足を止めたイーリスの目の前に、ソレは突然生えてきた。
 禍々しさを放つその漆黒の柱は、風に煽られるとは違った動きを見せた。
「こ、コレって……触手ーー?」
 自我を持っているのか、生物のように活動を見せるその柱を、イーリスがそう判断した刹那。
「イーリスちゃん、早く離れて!」
「~~~~え? え……!?」
 再度通信からプルミエールの声が上がるのが早いか否か。既にイーリスはこの敵の手中にあった。
 比喩ではなく、正に吸い込まれる形で、彼女の躰を二つの大きな鋏が捕えていた。
「な、なにこいつ……?」
 アームユニットにより深手は免れ、反射的にもがいたその反動で、後ろ目で自分を捕まえている敵を捕らえる。
 先程の触手と同様、まるで生えるかのように地中から姿を現したこの蟲は、アリジゴクを連想させた。異常に発達した大顎が、今イーリスを捕えている鋏であり、その凄まじい力は、彼女の装着するユニットの耐久値を超えていた。
「あ……ぐ……っ!」
 ステルス状態にしてあるとはいえ、確かに存在するユニットが、イーリスの呻き声と合わさって音を立てる。
 コレも、彼女が抱える弱点の一つ。
 彼女の戦闘経験は、ナベリウスの原生種が主であり、あとはダガンといった小型のダーカーを除けば、比較的大人しい龍族とのものが少々だ。ディカーダとプレディカーダは勿論、今捕らわれているグワナーダといった、攻撃に特化した部位を持つ敵との戦闘経験が無いに等しい。
 故に、防御に於けるユニットに関する補強もその興味も薄かった。一応の強化は施しているとはいえ、生半可な現状のユニットでは、今作戦では荷が重いと言える。
 そんなユニットが、次第に鈍く低い音で鳴き始めた時、イーリスは大きく開いたグワナーダの口をその眼で捉えた。
 瞬間、覚悟したのは死。最早声も上げることができない程の痛みが、躰を伝う。このままこの力に挟み潰されるか、それとも喰われるか。二択に迫られた選択。
 作戦に於ける、所謂“逃避”に因る恐怖とは違う、純粋なる生死に拘わる恐怖が、一瞬ともいえる時間に駆け巡る。言葉を口にする事も叶わない状況。彼女を護ってきたアームユニットの限界は、正にあとひと噛みというところだった。
「……っ……!」
 装着者(イーリス)よりも大きく、鈍い音(こえ)をユニットが上げたその時。
「女口説くなら、その面と状況をよく視てからにしな! このーー糞蟲が!!」
 上空より、獰猛な声が響いた。そして、イーリスがその声を拾うよりも迅く、声の主はその拳をグワナーダの頭部に叩き込んだ。
 凄まじい衝撃が周囲を伝い、同時に痛みを訴えるものか、グワナーダが甲高い声を一つ上げる。その際の衝撃は、捕えていた獲物を放すには充分過ぎる威力だった。
「~~~~か……かはっ……」
「ふん、お前を助けるのはもう二度目か? もう少ししゃんとしな」
 聞き覚えのあるその乱暴な言葉に顔を上げたイーリスだが、痛みとソレから解放された事による無意識の安堵。そして不足していた酸素を求める自然反応により、その動作が鈍った。
 どのみち、そのぼやけた視界では確と捉える事はできず、何よりも既に声の主は彼女の視界から消えていた。イーリスの反応よりも迅く、次の行動ーーグワナーダへの攻撃に移ったせいだ。
 イーリスが未だ腕を中心に伝う痛みに顔を歪ませた、数瞬。その間に激しいフォトンの流動と衝撃が起こる。彼女の尚不鮮明な視界の中でも、ソレがグワナーダとの戦闘に因るものだと理解はできた。それ程の威力。
 そのやり取りよりやや遅れて駆け付けたのは、ギルとプルミエールをはじめとする【ルシエル】と他三名。
「イーリスちゃん、大丈夫!?」
「ーープル、お前は援護に回れ。ユノは彼女の回復。カイトと残りは、俺とあの男に続くぞ!」
「了解!」
 指示と呼応が迅速に舞い、直後にギルと抜剣を携えたカイトと呼ばれたキャストが、華麗な動きでグワナーダへと強襲する。ソレを追って、プルミエールが声を上げながら続く。
「~~~~ギルのバカー!」
「……なんでだ」
 気遣いの行動と言葉を、ギルの指示が拒否した事に対してのものだろう。尤も、当のギルはソレには気付いてはおらず、文句を言いつつもギルに続き指示を遂行するあたり、プルミエールも状況判断ができていると言える。
 東に集束していたダーカーは、またも数をばらけ出しており、次の攻撃段階に移行する動きを見せていた。
 だからこその、全員ではなく四人を残しての応援。
 現に前方よりゴルドラーダとダガンが数体接近しており、ソレを【ルシエル】以外の三名が応戦に当たっている。
 物量戦を持ち込まれ、数に対応できなくなる前に、大型種(グワナーダ)を倒す事。
 指示を出したギルを筆頭に、イーリスを除く全員がそう判断した。
「よかった、折れたりはしてないみたいね」
「あ、ありがとう……ございます。えとーー」
「ーーユノよ。プルミエール(あの子)のチームメイト」
 レスタを放ち、イーリスの治癒にあたるユノが、外見相応の落ち着きを見せながら応える。
 優しく安堵を呼ぶその輝きの中で、イーリスが無意識に比較したのはエコー。
 何度かゼノと伴に三人で任務を行った際、こうして彼女からレスタでの治癒行動を受けた事がある。しかし、単純な効果の大小ではなく、イーリスが抱いたのはフォトンの性質の違いだろうか。こうして直接他人のフォトンに触れる機会が少なかった彼女にとって、未知に近い経験であり、新鮮でもあった。
「よーし、止めもらったー」
 そんな光輝に包まれ痛みが和らいでいく中で、イーリスはプルミエールの声に視線を向ける。
 その先で、猛攻に晒された結果か。弱点と思われる腹部のコアを剥き出しにして野垂れ込むグワナーダに向けて、匍匐姿勢から狙い澄ますように引き金を引いたプルミエールを捉えた。
 重く、それでも乾いた音が一瞬、風を切るように鳴る。刹那、今度はグワナーダが大きく長い鳴き声を上げた。そのまま活動を止めた事でソレは断末魔となり、やがて風に流れ消えていった。
「ふー。あ、イーリスちゃん大丈夫ーー?」
 標的を倒した事で、注意を後方に逸らしたプルミエールが、再度イーリスに声を掛ける。迷いも無く、振り向き様に姿を捉えた事から、最初から位置を把握していたのであろう。その顔と声色も、簡単に気遣いを掴めた。
 そんな彼女の優しさが嬉しくて。同時に、そういった行為を受ける事に慣れていない故にか、恥ずかしさも覚えた。
「は、はい。大丈夫……です……」
「あー、そんな堅っ苦しいのはやめー。普通でいいよ普通で! プルって呼んでねー」
「あ……は、はい。えと、プル……さん……」
「むー。わたしもイーリスちゃんの事、“イーリスさん”って呼ぶぞ~?」
 性格の違い故の、単純なコミュニケーションの食い違い。ソレが無くとも、当然とも言える。何しろ、未だ出逢って一時間足らずなのだ。人見知りの有無に拘わらず、イーリスの反応の方が大凡一般的だろう。
 加え、作戦中という極限ともいえる心境の中。本任務に初参加となるイーリスにとっては、周囲に合わせる余裕など、とてもではないが無かった。
「こらこら、プル。誰もがあなたみたいに気さくな感じじゃないのー」
「~~~~だってー」
 仲介に入ったユノの言葉を聞いても尚、頬を膨らませ譲ろうとしないプルミエール。彼女の性格は、筋金入りの天然ものなのだろう。
「ガールズトークは任務が終わってからにしな。ーーくるぜ」
 そんな三人の女性陣を、乱暴な声が割って裂いた。その声に、三人がほぼ同時に前方へと顔を向ける。
 そして、中央拠点の方角前方に、空間を破って巨大な影が舞い降りた。
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