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PSO2ライフでのできごとや、想いを綴る場所。
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ID=雛櫻
キャラ名:十六夜・蓮華
所属チーム:IRIS-イーリス-
メインクラス:ガンナー
一言:自己中です(*'ω'*)
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一人の少女が紡いだ、絆の物語。

vol.1:読みに行く
vol.2:読みに行く
vol.3:ここ
ALL:

勝手にイメージソング=『Our Fighting』:クーナ(喜多村英梨)

《今回の前書き》
やっと防衛戦開始。ですが、予告? どおりwave1~2までとなってます。
ええ、アクション描写も殆どないよ(*´ω`*)ドヤア
それにしても、今回主人公のセリフが酷い。というか、喋ってない……。
新たな登場人物(名前持ち)もあって、次から動かすのがますますめんど、、、
難しくなりそうですね(´・ω・`)

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 転送されたイーリスの眼をまず奪ったのは、聳え立つ巨大な塔。反射的に見上げてしまう程の高さを持つソレは、堂々と空へと向かって映えているようにも見えた。
 そうした視線の先に、一気に恐怖を引き立てる光景が映る。
 先程壁の向こう側で遠目に見えていた、ダーカーの群れ。それも、無数といえるだけの規模と言える。夜空を彩るのが星であるならば、イーリスが捉えている光景は、青空を埋め尽くさんとする黒星だろうか。
 たった十二人で相手をするのは、途方もない……いや。不可能とも思える。そんな絶望を謳う空を、ふと戦闘機が三機、白い軌跡を作って駆けていく。
『ーーこちらディナル。宙の敵は任せてくれ。地上より攻めてくる分は、君達に任せる』
 無謀と評価するのか、それとも勇敢とされるのか。流れるように入ったディナルからの通信は、判断に乏しい状況下ではありながらも、イーリスにはその姿が頼もしくは映った。そして、幽かに届く機銃の発砲音。
 ーーアークスは一人ではないのです。
 ふと、ロビーで唱えられたコフィーの言葉が過る。
 胸を伝う、形容の仕方が判らない感情に浸るイーリスを、別の声が更に駆り立てた。
「中央は俺達【ルシエル】の四名が受け持つ。東西の防御は各自判断の下で頼む」
 声の主は、転送前にプルミエールの仲間と見られる、ギルと呼ばれていた青年。その黒い衣装を互いに浸食し合うかのような、血の色をした双小剣携えて、イーリスが眼にする塔の前方へと軽やかな動きで駆けていく。そんな彼を、プルミエールともう二人が続く。
 まるでお伽噺にでも登場する悪役のような恰好をした男。強く照る陽射しを返すその衣装は服ではなくパーツと呼ばれるものであり、彼がキャストだという事を伝える。僅かに側面から見えた額の髑髏の紋章が、より負のイメージを沸かせるようにも見える。
 もう一人は、何処か森の精霊を彷彿させる羽根の付いた衣装を纏い、カジュアルチックに長く真っ直ぐに伸びた艶やかな金糸の髪。靡く髪の隙間を縫って伸びる長い耳を持つニューマンの女性。ニューマンと言えばエコーを浮かべるイーリスだが、この女性の容姿はエコーのよりも大人びて見え、当然、自分や隣のプルミエールよりも熟成された落ち着きを放っている。
 そんな彼等から視線を外すと、残りの者もギルの言葉に沿うように左右に分かれていく。塔の数は三本。三手が均等になるべく、イーリスは人数が少なくなった西ーー青色の装飾が施された塔へと足を向ける。
『敵さんの反応を確認! まもなく基地付近に到着しそうです! 結晶を回収し、襲撃に備えてくださいー!』
 状況と不釣合いな声色を放つ、メリッタの通信が入る。生まれ持ってのもの故に仕方がない事だが、彼女の声は緊張感が削がれるという言葉を耳にした事を、イーリスは思い出していた。
 確かにそうだ。緊迫したこの場面で、幼さが前面に出て明るい声色は、状況と合わないと言われても仕方がない。そう思うが、イーリスにとっては、このメリッタのおかげで僅かではあるが入り過ぎていた分の方の力が取れた気がして、胸の内で秘かに感謝をした。
 こうした大規模となる作戦を初めて経験する彼女にとって、大きな糧となっているのだ。
 僅かに落ち着きを持てたイーリスは、塔に着く寸前に、ふと二つの疑問を持った。
 一つ目は、何故この塔は壁の外側にあるのか。
 そもそも重要拠点であり、防衛を試みるならば、まずはこの壁を塔の前面に設置すべきではないのかと考えるのは、至極普通の事であると言える。設計上不可能だったのか。それともーー他の理由が在るのか。
 もう一つは、ロビーでも自身が口にした、ダーカーがココを狙う理由。
 作戦マニュアルには簡単にだが目を通しはしたが、何かの資源を採掘する為という事以外は記されていなかった。加え、この疑問をより深く根付かせる要素が、壁の内側に在る建物から上がる赤黒い煙。戦闘に因るものではなく、妙に生々しく感じるソレは、薄らとダーカーを思い浮かばす。
 刹那、イーリスは大きく身震いをした。名前も正体も判らないが、そうさせたのは視界の煙だろう。彼女の本能とも言うべきものが、コレ以上の詮索を拒んでいるようにも見えた。
『ダーカーが出現しましたー! どの拠点が襲われるか分かりません。協力して拠点を防衛してくださいー!』
 まるでソレに呼応するかの如く、再びメリッタからの通信が入る。そして同時に、ついにイーリス達の作戦範囲内に、言葉通りダーカーが姿を現した。
 こうなっては、余計な考えをしている余裕など、イーリスには無い。各位置で、各々が身構えるアークスの背後で、ラストサバイバーを確と携える。
 ーー始まる。
 強く唇を噛み、自身に喝を入れたのか。イーリスは襲い来るダーカーへと立ち向かっていった。
「ダガンに、ブリアーダ。それにアレは確か……エルアーダ?」
 虫……いや。蟲と言うべき異形の姿をする敵を分析し、自身との戦力差を計る。エルアーダはともかく、ダガンとブリアーダに対しては幾度も経験がある。
「やああああっ!」
 未だ覚束ないフォトンの操作具合で、剣先から放った衝撃波に依りダガンの動きを止めると同時に、彼女は跳んだ。そのまま前回転で反動を生んだ状態から、渾身の力を込めて標的に一振りを放つ。
 視線を周囲に小さく泳がせると、各位置で他のアークス達も軽快な動きでダーカーを薙ぎ倒していっている。近距離遠距離、そしてテクニックと各々手段は違えど、敵を倒す事にそれ程苦が見れる事はなく、ブリアーダとエルアーダ。特に後者はややタフであると同時に攻撃もやや脅威ではあるが、応戦は充分にできるレベルの範囲だ。
 イーリスに、僅かばかりの自信が芽生えた。自分でも戦えると。他の者と肩を並べて戦えるのだと。
 芽生えた自信は更に育っていくーーかに思えた。
「たあああっ……!?」
 エルアーダの躰を一刺しし、そのまま後方へ振り払うかのように投げ払い、ダメージを与えた筈のイーリスがその動きを鈍らせた。
 仕留め損なった事へのものではない。単純な疑心……いや。違和感が彼女を襲った。
「ーーっは!?」
 直ぐ背後に気配を感じ、反射的に剣を振るう。その剣閃は見事にダガンを斬り裂いた。直後、イーリスが抱えた違和感は更に重みを増す。
 彼女の剣を受けたダガンは未だ滅しておらず、攻撃により弾かれた躰は宙を舞ったが、軽やかな動きで着地をしてみせると、再度活動を始める。その歩みは真っ直ぐに、イーリスの方へと向かう。ーー他のダーカーも同様に、だ。
 コレが違和感の正体。
 イーリスは塔のやや前面に位置を取っているが、その彼女の前方には更に別の二人が位置取り今も尚応戦している。
 ならば何故、ダーカーは自分の元まで来れる? 何故、近辺の敵を襲う事なく前進してくる?
 急遽、一気に湧き出た疑問の答えは出る筈もなく、更に膨らみを増していった。
「こ……の……。~~~~えっ!?」
 先程斬ったダガンを初め、他のダーカーもあろうことかイーリスを素通りしていく。
 普段であるならば、自分達アークスは勿論、原生種を見掛けるなり“敵”と認識して襲い掛かってくる。しかし今は違う。標的は自分ではない。ならば、自分の更に後ろにいるアークスか。
慌てて標的を追った躰が向いたその視界が捉えた光景に、イーリスは驚愕する。
「ーーディカーダがきたぞ! 拠点、注意しろー」
 同時に、アークスの一人が声を上げた。
 その言葉に上がったディカーダ。イーリスがこれまで見てきたダーカーとは違い、二足にて地面に立っており、一瞬まるで人ではないかと錯覚さえ起こした。しかし、即座にソレは否定される。
 一匹だった筈のその敵は、移動の痕跡を残さずして、突然拠点の前へと現われた。そして、まるで何かを刈り取る為に進化したと言わんばかりの両の鉤爪を振るい、拠点へと攻撃を開始した。
 そうこうしている内にも、次々とイーリスの後方ーーつまり前線から、ダーカーは向かってくる。そうして、彼女は一つの解に行き着く。
「狙いは……塔ーー?」
 疑いようはなかった。ダーカーに意思というものが在るのか、ソレは判らない。だが、この群れは明らかに一つの意志となって、拠点を狙いに定めていた。
「い、いったいどう……」
「ーーおい、拠点に来た分は俺が叩く。あんたは少しでもその数を減らせ」
 ほんの僅かな時間に、一気に膨らんだ疑心は、イーリスの戦闘行動を確かに止めた。そんな彼女の視界の中で、ディカーダと他のダーカーの群れが、次々と姿を消していく。
 背中に大きな紋章のステッカーが記された栗色のロングコートを纏い、イーリスに声を投げた青年は、ディカーダの一体を蹴り飛ばすと、目にも止まらぬ速さで銃剣からの銃撃三連射を浴びせてみせた。その射撃には散弾効果が在るのか、周囲のダーカーも巻き込まれている。
「トドメ!!」
 声と伴に弾倉を放り投げた彼は、軽やかに後方へ回転すると、その弾倉を撃ち抜いた。刹那、ソレを起点に大規模な爆発が巻き起こる。拠点に取り巻いていたダーカーは、途端に姿を消していた。
「す、凄い……」
 先程芽生えた僅かな自信は、既に枯れ散っていた。
 初めて眼にするダーカー。不可解なダーカーの挙動。そして、今しがた目の当たりにした、自分と周囲との戦力差。
 ダーカーの挙動について、考えたところで解答が得られる筈もない。もしかすると、他のメンバーは周知の解なのかもしれないが、今のイーリスにソレを求める余裕は無かった。
 落胆の方が大きかったからだ。
 どんな形にせよ、自分も戦力として役に立てると確信したばかりだった。だが、無言で行動によってソレは否定された。実際はそうではないが、彼女にはそうとしか取れなかった。その性格故に、思い込んでいた分の反動は大きい。
『ゴ、ゴルドラーダ出現ですー! 皆さん、注意してください!』
 しかし、次々と動きを見せる状況はそんな彼女に落ち込む暇さえ与えない。
 メリッタの通信で気を持ち直したイーリスは、慌てて剣を構え直す。先ずは仕留め損なったエルアーダを倒すと、首を二度三度大きく振って気を入れ直す素振りを見せた。
 そして、またもや未知の異形を眼にする事になる。
「~~~~ちぃ、ゴルドラーダが一体抜けた。後方、頼む!」
 イーリスの前方にいる一人が声を上げた。その声を縫うように、物凄い勢いでイーリスの方へと向かってくる物体が一つ。
 ソレはディカーダのように二足で立ち、今は尚駆けている。それも、かなりの速度だ。シルエットだけを遠目に見ただけならば、大抵の者はその姿を“人間”として見るのではないか。
 けれど、現実は違う。
 戦闘で巻き上がる煙や砂塵を振り切って露わにしたその姿は、正しく化け物のソレだった。
 大抵の女性が虫に恐れを抱いて嫌うように、イーリスもその一人である。ダガンでさえ勿論、その容姿を受け付けない。だからこそ余計に、近付いてくるゴルドラーダを恐怖した。
「~~~~う……わあああああっ!」
 瞬間、悲鳴にも似た咆哮を上げると、体中のフォトンを握る剣へと伝わせる。コレが、現在イーリスが使える技の中で、最も強力なもの。
 剣を伝ったフォトンは巨大な剣へと具現化した。彼女はそのまま、ソレを振るってみせた。纏わり付く恐怖を。迫りくる恐怖を。止めどなく沸き続ける葛藤を振り払うかのように、全身全霊を持って剣を振るった。
 水平に一振り。続けて返しでのもう一振り。その反動を利用し剣を縦に構えると、ゴルドラーダの頭部目掛けて振り下ろす。
「はあっ……はあっ……」
 渾身の力を出したせいか、流石に一気に疲弊してしまう。それでも、確かに手応えは在った。今も尚、ソレは手に残っている。
 だが、標的は未だ活動を続けていた。
「~~~~う、嘘!? 硬い……!」
 イーリスの周辺にいたダーカーの姿は無い。今の彼女の技に巻き込まれて滅したからだ。ソレ等の残したのが、彼女の手に残る手応え。肝心の標的は、臆する素振りもなく尚も駆けてくる。
 振り払った筈の恐怖が、再び降りてくる感じがした。同時に、甘美な誘惑さえも生まれる。
 ダーカーの狙いが拠点であるならば、このまま何もしなければ恐らくゴルドラーダはイーリスの脇を潜り抜け、拠点へと向かう。そうすれば、ソコに位置取る青年が容易く倒してくれるだろう。ダメージは負わせた筈だ。何もしていないーーできなかったとは言わせない。
 そんな、小さな誘惑。
 事実はその通りに動くであろう。そうすれば、イーリスにも消耗した体力を回復するだけの時間が生まれる。先の見えない、長丁場が予想されるこの作戦では、ソレも立派な戦法とも言えるーー
「~~~~たあああっ!」
 ーーのだが、彼女は自身でソレを拒んだ。
 僅かに剣に残るフォトンを、脇目も振らずに駆けていくゴルドラーダへと、衝撃波に変えて中てる。
 予想通りともいうべきか、ゴルドラーダは倒れる素振りは勿論、ダメージを露わにする事はなかった。しかし、代わりに掛けていた勢いをそのままに方向転換をしてみせると、素通りした筈のイーリスへと足を向けた。
 狙い通りか、ソレとも踵を返す事は予想外だったのか、上手く読み取れない笑みを浮かべて、イーリスは剣を構え応じた。
 互いの距離が、互いの間合いに入る直前。
ゴルドラーダの躰が、赤く輝いた。まるで、体内に何かを溜めるかのような。それとも、体外に何かを吐き出すかのような。禍々しさを謳う、そんな輝き。
「ーー危ない、下がれ!」
「……へっーーきゃあああ!?」
 何処からか聞こえた声にイーリスが反応を示した瞬間、ソレは起った。
 紅い輝きを撒き散らした爆発。同時に、ゴルドラーダの躰は吹き飛んでいた。つまりは、自爆である。
「あ……く……っ」
 咄嗟に剣を盾に防御に扮したが、思いの外威力は大きく、イーリスは爆発によるダメージを負っていた。
「大丈夫か? いまスターアトマイザーを」
 先程の光とは真逆の、優しい光がイーリスとその声の主を覆う。テクニックのレスタとは違うが、同じ感覚のフォトンが広がり、イーリスの自然治癒力を高めていく。
「ふむ。無事のようだな」
「ーーあ、ありがとうございま……ひっ!」
 痛みにより閉じていた眼を開けたイーリスは、またも驚愕からの声を上げる。
 彼女を覗き込むように見やるその声の主は、丸い目と嘴を持った巨大な青色のラッピーだった。
 まるで生気の感じないその眼は、イーリスにとって恐怖以外の何物でもない。
「とはいっても、気を落ち着く暇も休憩する暇も無いがな」
 声を発するが、嘴(くちばし)も動かない何処か口籠(くごも)った言葉は、聞き取り辛い歯痒ささえも生んだ。
「あの……」
「ーーイカロスだ」
 名前を訊こうとしたわけではないのだが、冷静ともいえる声と口調で、そのラッピーはイカロスと名乗り、前線の方へと躰を向けた。
 その際、イーリスの眼に金具面が陽射しを返す大きなチャックが、確と映る。
「…………」
 無防備に向けられたその背に、彼女は無意識に手を伸ばしていた。その動きはかなりの慎重さを見せ、気配を消しながらゆっくりと確実に距離を詰めていく。
 あと一伸びで、指先が金具に触れると言った、そんな時だ。
「確か、イーリス……と言ったな?」
「~~~~ひゃ、ひゃい!?」
 不意にイカロスが声を発した事に驚き、反射的にイーリスはその手を引っ込めてしまった。
「ーー? とにかく、本番はコレからだぞ?」
「ーーえ?」
 突然間の抜けた声を上げて挙動不審な態度を見せるイーリスに、無表情な面のまま首を傾げると、イカロスは彼女の視線を前線へと促してみせた。
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